About
私は看護師として、また国際協力の現場において、一貫して「命の最前線」に立ってきました。外科病棟での臨床、パラグアイやホンジュラスでの災害支援、公衆衛生学(MPH)を通じた社会構造の分析。そうした経験のなかで直面してきたのは、制度や統計の枠組みの中では、どうしても守りきれない命が存在するという現実でした。そして、その隙間から静かに零れ落ちていく命があるということです。
私の実践は、「ケア(Care)」を医療という専門領域の枠から解き放ち、制作や身体的な行為を通して、新たなかたちで結び直すことにあります。どうにもならない状況に抗う視点や、見方をわずかにずらすことで広がる世界があると、私は考えています。
私にとって制作とは、自己表現のための行為ではありません。言葉やデータでは捉えきれない現場の重みや違和感を可視化し、私たちが世界とどのように関わっているのかを問い直すための実践です。国際協力を「支援する側/される側」という一方向の関係から、「共につくる関係」へ。さらに、参加することそのものが関係性を更新し、国際協力への関わり方や価値観の幅を広げていく。そのための場やきっかけを、私は制作を通して生み出したいと考えています。
臨床と研究
急性期医療に従事後、帝京大学大学院で公衆衛生学を修了。統計と臨床、二つの視点から「命」を捉える。
国際協力
JICA青年海外協力隊(パラグアイ)、AMDA(中南米)にて、現地文脈に根ざしたケアとレジリエンスを探究。
社会実装
2025年、Global Health JAPAN設立。医療情報の非対称性への介入を、ソーシャル・プラクティスとして展開。
身体的探求
100kmウルトラマラソンなど極限状態の身体実践を通じ、人間中心主義を超えたレジリエンスを体感。
Biography
| 1983 | 栃木県生まれ |
|---|---|
| 2006 | 社会保険船橋保健看護専門学校 卒業 |
| 2012 | JICA青年海外協力隊(パラグアイ) |
| 2017 | 帝京大学大学院 公衆衛生学研究科 修了(MPH) |
| 2018 | 東京大学大学院医学系研究科 保健社会行動学 学術支援職員 |
| 2019 | AMDA社会開発機構(中南米災害支援) |
| 2025 | Global Health JAPAN 設立・代表 |
| 2025 | 東京藝術大学 履修証明プログラム Diversity on the Arts Project 在籍 |