モノクロームの大地と青空のあいだで倒立する白い身体

地球に凸みん

Tsukkomin: Headfirst into the Earth

制作年2024
素材身体、白タイツ、大地、空、重力、藁
場所取手の畑
作品形態パフォーマンス/身体表現(写真作品)

私は地球という巨大な造形物に頭から突っ込み、倒立する。それは、自分の身体を地球の自転に同期させ、惑星的なスケールで世界とつながろうとする行為である。

これはランドアートではない。モノとしての土地を操作するのではなく、その場所の記憶や関係性、重力の流れまでも身体で受け止める——ランドアクナレッジの倒立的実践である。逆立ちという姿勢は、私たちが当たり前に信じている重力との関係を反転させ、視点そのものを揺さぶる身体の実践である。

人は、他人の視線、社会の仕組み、都市構造や生活リズムなど、目に見えぬ枠組みによって立ち位置を決められている。しかしこの作品は、そうした人間中心的な軸から離れ、"地球的な感覚"——つまり重力、地軸、自転といった惑星の物理構造と感覚的に共鳴することを目指している。

白い身体で、何も所有せず、ただまっすぐ立つ。「地球に凸る」とは、見えないものに向かって能動的に踏み出すこと。日常の風景のなかに、重力の方向、地球の回転、そして普段は意識されないスケールの世界と接続する感覚を取り戻す。迷いや不安の中でも、自らの軸を信じて進む——みえないモノにまっすぐに"凸る"。